創部110周年記念品・竹刀袋
この度記念品としてご用意しました竹刀袋は、故伊藤和吉先輩(昭和十三年卒)所蔵の掛け軸をご子息伊藤和典先輩(昭和四十二年卒)より駿台明剣会が寄贈を受け、当部元師範中山博道先生が論語から揮耄されたものを転載致しました。
子日、弟子入則孝、出則弟、謹而信
汎愛衆而親仁、行有余力、則以学文(武)
写真の書は「行有余力、則以学文武」の箇所となり、こちらを竹刀袋に転載しております。
掛け軸
竹刀袋・表
竹刀袋・裏
解説
原文 | 読み |
---|---|
子日、 | 師曰く(シノタマワク) |
弟子入則孝、 | 弟子入りてはすなわち孝(テイシイリテハスナワチコウ) |
出則弟、 | 出でてはすなわち弟(イデテハスナワチテイ) |
謹而信 | 謹みて信(ツツシミテシン) |
汎愛衆而親仁 | 汎く衆を愛して仁に親しみ(ヒロクシュウヲアイシテジンニシタシミ) |
行有余力 | 行いて余力あらば(オコナイテヨリョクアラバ) |
則以学文(武) |
すなわちもって文(武)を学ぶ(スナワチモッテブン(ブ)ヲマナブ) ※中山先生が原文の「文」→「武」に |
意味
家庭では親や兄弟によく仕える。
外では長幼の序に従い。
約束は必ず守る。
人にはすべて愛情を持って接し、
自分が尊敬できる人格を発見すべく努力する。
こうした実践の積み上げの上で、
もし余力が生じたら、それを読書にふりむける。
青年はこうありたい。